ブラック企業などなど、悪しき風習の結果、誤解されがちな固定残業代制度。
別名でみなし残業と呼ばれますが、これって本当にメリットあるの?って話です。
固定残業代制度とは?
残業してもしなくても残業したとみなし、予め決められた時間分の残業手当を給料に含める仕組み。
仮に20時間の固定残業なら、残業の有無に関係なく給料に20時間分の残業手当が含まれます。

毎日定時で帰ったら凄くお得ですね!

表向きはそうだな。

えっ?!
よくある勘違い
ありがちな勘違いです。もし経営者の視点で理解してないなら会社を畳んでください。
あなたの経営する会社は日本に不要です。畳んでください。ついでに人生も畳んでください。

最後の言葉は余計だよ...

こんなやつを野放しにするほうが危険。
定額働かせ放題
固定残業代を払えば超過分は払わなくてOKって考え方。そんなわけねぇだろゴミが。
仮に固定残業代が20時間なら、それを超えた分は支払い必須です。Let's 未払請求。
休日手当や深夜残業を含む
それを明記してない場合は違法です。仮に深夜残業も含むなら、それの割り増し分を固定残業代に含めないとアウト。
例えば条件なしの固定残業代で、残業代1000 + 深夜残業代300円の場合、深夜残業代の300円は支払いが必要です。
仮に深夜残業と休日出勤も含む記載がある場合は、そういうことです。覚悟して入社してください。
最低賃金を下回っても大丈夫
そんなわけあるか。これは賃金かさ増し作戦でダークブラック企業が採用する手法。もはや、地下労働施設である。
固定残業代とは、あくまで残業代です。つまり、固定残業代は賃金の基準にはカウントされません。
よって、支給額から固定残業代を引いて元々の給料を算出。それが最低賃金を下回ったら完全な違法ブラック企業です。
また、この話の延長で固定残業代が算出できない表記も違法です。例えば時間が曖昧とか手当を含むことが不明など。
完全に狙ってやってますね。こうやって計算不能にして最低賃金をごまかす手法。ブラック社労士の仕業です。吊るそう。
限界突破可能
36協定と呼ばれるあってないような制約があるので、大抵の会社は月45時間の残業がリミットです。
つまり、固定残業代が60時間とか80時間は論外。ただ、これ違法ではないんですよね。実際に残業したわけではないので。
まぁ、何が伝えたいかって言うと、「その会社やばいぜ」ってこと。よくあるパターンで20時間、30時間、45時間なら妥当かと。
悪いイメージの定着
ブラック企業のせいで悪いイメージしかない固定残業代ですが、正しい使い方をしてる場合はメリットしかありません。
企業側および従業員、双方の視点でデメリットを上回ります。ただし、これは業種依存度がめちゃくちゃ高い。
特に推奨されるのがIT系です。エンジニア職やクリエイティブ職、この辺は固定残業代が必須ですね。悪いとも思いません。
理由として、そもそも時間管理が意味をなさないからです。毎日同じ時間を働けばOKって環境じゃないからね。

刺し身にタンポポ乗せてる連中とは違うってこと。

そのネタ好きだね。
固定残業代のメリット
フレックスタイム制と相性抜群
IT業界の標準装備品、フレックス勤務。これと固定残業代の仕組みは相性が抜群ですね。
そもそもコアタイム以外だと何時に出社して何時に帰ってもいい都合、まともに時間管理ができない。
これはデジタルで時間管理できるじゃんとか、そういう話じゃないです。
例を上げるなら、フレックス勤務で可変してる人をジャストな勤務時間で計算するのが無理。
フレックスの場合、月n時間と出社が決まってるので、それを満たせばOKです。
仮に1ヶ月20日勤務なら160時間ですね。でっ、これを160時間ジャストにできますかって話。
勤務体系は大切です。その中でも自由が多いと言われるフレックスタイム制度。この制度はメリットしかない。全ての会社で採用して欲しいですね。 フレックスタイム制とは? 始業時間と終業時間が決まってない勤務体系で、1日または1ヶ月(or 1週間)に決まった時間働けばOKって仕組み。1ヶ月が最も柔軟性が高く、20日勤務の場合、合計で160時間働けば、毎日8時間働かなくてもいい。 コアタイムとは? 必ず出社する必要がある時間です。例えばコアタイム12:00~15:00なら、この時間は...
まぁ、無理でしょう。そうなると何が問題になるかと言うと、人件費の計算が大変ってことです。
そもそも頭の悪い経営者を除いて、発生する費用は固定化するのが常識です。
そう考えると変動する残業代よりも固定費として算出できる固定残業代のほうが賢いってこと。
さらには会社側も残業時間の計算をする必要がなくなるので経理担当者の負荷も減りますね。

毎回毎回、残業時間が固定残業分を超えてるなら正しく機能してません。経営者は無能です。

そもそも超えることが間違ってるんですね。
本来なら会社のための準備は仕事
法律上は残業代は1分単位の支払い、それ以外にも着替えとか準備など、業務のために発生する時間は全て仕事です。
つまり、10分早く出社すれば早朝残業、10分遅く帰れば残業です。でも、実際には貰ってない人は多いですよね?
と言うか、ジャストに帰るの無理でしょ。理論上は終業から59秒以内に帰らないと残業代が発生します。
そもそも固定残業10時間の場合、20日勤務で割ると1日30分です。たかが知れてますね。

準備も仕事に含めるなら全ての会社が5~10時間の固定残業を採用すべき。

準備も仕事と認めてる会社は少ないですよね。
普通は固定残業代を超えない
そもそもこれ。納期が原因で超える月もあるけど、普通は固定残業代で決められた時間を超えません。
よって、働いてない分の残業代を貰える固定残業代はお得です。いやいや、そんなことねぇって思いましたか?
それブラック企業ですよ。まともに固定残業代を採用してる企業なら超えません。もう転職したほうがいいのでは。
仮に超えることがあっても超過分は貰えます。だから、超える超えないは問題ではない。
残業大好きモンスター社員の撲滅
意味不明に残業して給料をかさ増しするモンスター。会社からも他社員からも邪魔でしかない。
家に居場所がないなら樹海に行け。お前みたいな迷惑モンスターが社会の癌なんだぞ。
特にIT系は成果主義を主体とする都合、残業 = 悪と考える企業も多いです。
と言うか、残業ってコスト増なので、まともな経営判断ができる人なら許しません。
残業して作った製品はコスト1.25倍、それだけ本来の利益を圧迫してるってことです。
固定残業代のデメリット
ブラック企業が採用してる
これっすね。でも、これ入社するまで判断できないのガー不じゃね?
よって、日本が採用するべきは試用期間中の退職は履歴書に記述不要にすること。
また、基本給が低くなることを利用して賞与を削減するのもブラック企業の基本戦術。
かさ増し給料で見かけは良いのに、基本給の倍率で賞与が計算されるから実際は低くなるってやつ。
ポイントは基本給の表記です。なんか基本給の計算が難しいなって思えば、それはブラック企業です。

世のためにブラック企業の公開リスト化が必要。

入社前に分かれば安心だよね。
あとがき
固定残業代って凄く悪いイメージありませんか? それもこれもブラック企業のせいです。
ブラック企業を1度でも経営した奴は会社強制終了からの日本での経営権を永久剥奪でOK。

結局は金ってこと。固定残業代だろうが給料が高ければ問題ない。

怪しいと思ったら給料部分を計算してみよう。
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